このおじさん、とにかくうまくいってほしい。
主人公のフーシは、太ってる。ハゲてる。軍事オタク。不器用。
それでも心は優しい。
そんな冴えない中年おじさんが、シェヴンという女性と出会って恋に落ちる。
フーシは、人との接っし方は不器用そのものだけど、ピュアな心を感じるし、方向性はともかく、いざとなったときの行動力は凄まじい。
不器用なのはシェヴンも同じで、おそらく躁鬱を抱えている。
そんな生き方下手な二人をとにかく応援したくなる。それはかくいう私も不器用側の人間だからだ。
さて、物語の登場人物は魅力的なのだが、本題の物語は微妙だ。
何とも言えずやきもきしながら、やきもきしっぱなしで物語が終了してしまうのである。このタイプはなかなか合わなかった。