Aria

好きにならずにいられないのAriaのレビュー・感想・評価

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)
3.7
無口で内気なフーシと、北欧の冷たい街並みのせいか静かで重い雰囲氣が本編中に満ちていてフーシ同様暗い気持ちで観ていたら…あら不思議。

43歳、実家住まい、オタク、独身、巨漢、童貞のフーシの事が好きにならずにいられない。

正直言います。外見はもちろんのこと
コミュニケーション下手で暗い表情の
フーシを見ていると全く感情移入できず
暗いな〜やだな〜と一歩引いて観てました。

女性の家に行ったり、待ち伏せしているのを気持ち悪いと思ってしまったし、子どもを家に入れたり一緒に遊んでいるシーンを見て「これはあかん」と冷や冷やしながら観ていた。

偏見は良くないけれど、外見や
第一印象だけでフーシを決めつけて
寄り添っていなかった。

しかし少しずつフーシの本当の姿を知り
いつのまにか純粋なフーシに好感を持っていた。

そしてフーシは変わっていく。
小さな小さな変化に見えるけれど、フーシにとっては大革新でそれが行動に出ている。

下心でも計算でもなく、まっすぐに思う気持ちだけであそこまで男前でロマンチックな事ができるのか…。

ものすごいポテンシャルを秘めている。

フーシのあのピュアさは
これからも維持してほしい。

この映画はあくまで
「愛すべきフーシ」映画だけれど
よくよく考えたらあの女はダメだ。

どこまでもフーシの優しさに甘えるし、これから先フーシが悩み振り回されるのが目に見えている…。

フーシ、幸せになって欲しい。
Aria

Aria