8/6_としまえん_IMAX Laser
茫洋と広がる海と空。
無数の敗残兵という膨大な浪費。これはもはや「ドキュメンタリー映画」では？
私はNHKが放送している「映像の世紀」というドキュメンタリーが大好きで、中でも第二次大戦の映像はその歴史的価値に引き付けられた。「もしこの時代にIMAXカメラがあれば・・」そんなタラレバを本作は実現している。
人間のドラマはミニマムだ。
引き算の美学とでも言うべきか、とにかくIMAXの映像と音響を最大化するため、ドラマは観客の創造力を信じて委ねる。それが大正解だったんじゃないかな。巨大なIMAXカメラを小型機に外付けする。そこまでやって空中戦を「撮影」した狂気は、海の上で「JAWS」を撮ったスピルバーグのそれと、相通じるものがあった。
話題のIMAX「レーザー」を初体験したが、画面が明るく、フィルムのテクスチャーまで再現する素晴らしさ。海岸に着陸するスピッドファイヤーの雄姿（わざわざマジックアワーに撮るという徹底ぶり）が印象に残る。
近所の映画館でIMAXレーザーが観れる至福に浸る猛暑日。
