Aya

ダンケルクのAyaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.4
クリストファーノーラン監督が好きなのでやっと見れました!

情景描写がほぼないので、結構背景とか事前知識がないとなかなか理解するのが大変な映画でした。非常に感情に焦点を当てず粛々と情景描写し、ただし、第三者的には観た人にこう思わせたいんだろうという思惑の元編集されてる、といったところでしょうか。

そして元々そうだったけど、これまでのクリストファーノーラン映画の中で最も音による緊張感の煽りがすごかった…。。。
会話が非常に少ないので、ほぼ音楽で状況説明していると言っても過言ではないレベル。地獄の黙示録…と言うと言い過ぎかもしれませんが、元々音による緊張感の煽りは上手かったですが、100分間ずっと音楽に緊張させられていた感があります。

空の青と海の青がとてもキレイで、起きていることとの対比が際立ちました。撃たれた戦闘機の煙が飛行機雲に見える。

戦争映画なのにセリフも顔も敵が一切出てこないのが、とても特徴的な戦争映画でした。空軍の少なさに驚きですが、あの場で職人のように1機ずつ敵機を撃墜していたトム・ハーディが最後敵に捕まるのが切なかったです…あの人が実在の人なら助かっていて欲しい…

クリストファーノーラン節はとても生きていましたが、インセプションとかダークナイトみたいな現実世界が舞台のフィクションの方が向いてる気がしました。
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