このレビューはネタバレを含みます
原作未読の状態で鑑賞。
てっきり女子校で巻き起こる
学園ミステリーだと勝手に思っていたので
(ティーン向けの軽めのやつかと….)
思っていたより重厚感のある作品だった(笑)
それも後から『湊かなえ』原作と知って納得。
幾重にも人間関係が絡み合い、
一見何の関係もない様に思える人も
実は見えないところで繫がっていて。
最後に今まで点と点だったものが
ひとつの線になったときは思わずハッとした。
自分の起こした些細な行動が
時に、知らないところで連鎖的に
他人の人生を左右するほどの影響力を
持ってしまうことがある。
考えてみると現実でもなくはない話なので
少しゾッとしてしまったが
物書きとしては考えさせられる部分もあった。
わざとらしい“文学っぽさ”を感じる演出や、
説明の過不足を感じてしまう場面もあったので
原作の方も読んでみたくなった。
物語に差支えはないんだけど
ユキの書く字体がカットによって異なるのが
少し気になった。
(アップのときの字体はおそらく代筆?なのかな…)
あとは主役二人のキャスティングも
もっと対照的な方が分かりやすかったかな、と。
(アンジャッシュ児島は適役だったね◎笑)
2020-088