arataki

少女のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

少女(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

原作未読の状態で鑑賞。

てっきり女子校で巻き起こる
学園ミステリーだと勝手に思っていたので
(ティーン向けの軽めのやつかと….)
思っていたより重厚感のある作品だった(笑)
それも後から『湊かなえ』原作と知って納得。

幾重にも人間関係が絡み合い、
一見何の関係もない様に思える人も
実は見えないところで繫がっていて。
最後に今まで点と点だったものが
ひとつの線になったときは思わずハッとした。

自分の起こした些細な行動が
時に、知らないところで連鎖的に
他人の人生を左右するほどの影響力を
持ってしまうことがある。
考えてみると現実でもなくはない話なので
少しゾッとしてしまったが
物書きとしては考えさせられる部分もあった。

わざとらしい“文学っぽさ”を感じる演出や、
説明の過不足を感じてしまう場面もあったので
原作の方も読んでみたくなった。

物語に差支えはないんだけど
ユキの書く字体がカットによって異なるのが
少し気になった。
(アップのときの字体はおそらく代筆?なのかな…)
あとは主役二人のキャスティングも
もっと対照的な方が分かりやすかったかな、と。
(アンジャッシュ児島は適役だったね◎笑)



2020-088
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