Narmy

映画 聲の形のNarmyのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
小学6年生、悪ガキの石田将也のクラスに耳が聞こえない西宮硝子が転校してくる。
6年生って難しい年頃ではあるけど、、
重苦しい展開にしんどくなりそうなところを今風の画と音楽が救う。

全体としては、主人公2人に的が絞られすぎて、周りの子供達、先生方、それぞれの家族、、、の描写がものたりないし、その肝心な2人の心の動きも丁寧におっているかのようにみえて、正直分かりずらい。
重大な結論の過程も心理描写があいまいなため、突飛な行動にうつってしまって納得するどころか観ている間中なぜ?となってしまう。

観る前に予想していた雰囲気や思っていたテーマとは微妙に違っていた。
好感のもてる絵に独創的なイマジネーションが重なり、子供の脆さや儚さをえがく。
今まであまり観たことのない作品にはなっている。
障害として耳が聞こえない硝子と、人為的に他人の声が聞こえなくなった将也。
聲の形はひとそれぞれで、いろいろなのかも。
他人を理解することの難しさや、他人と心や考え方が違うことを知り、受け入れる柔軟さが必要であることを痛感する。
子供達それぞれに共感したり反発したり、かなり考えさせられた。
個人的には、石田くん、いじめっ子の片鱗もみえずいい子に思えるんだけど、小学生のときどんな気持ちで西宮さんに接していたんだろ、、

最終的に思うことは、人生には絶対に選んではいけない道があるということ。
踏みとどまる人、踏みとどまれない人、その考え方になるほどとなった。

ノーカット
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