Automne

映画 聲の形のAutomneのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.4
オープニングのジャズ調の音の入り方から、この映画は良作だと思わせる何か雰囲気のようなものが出ていた。
物語。クラスという小さなコミュニティの人間関係に踊らされる感覚、世界が教室ひとつそれすべてであって、そこであることが人生そのものになる感覚。繊細な演出や細かな美術などから、誰もが学生時代を思い起こすだろう。
顔の×印、他人が異形に思えてしまうような恐怖、トラウマ。耳の聞こえない女の子。贖罪?自己満足?それすら自分でも分からないまま出会うべくして出会い、翻弄されても、どこかでなにかを覚えてゆく主人公。語り尽くせないほど魅力の尽きない名作アニメーションです。
作品とは関係ないところですが、件の大事件。曖昧なまま世間から忘れられることのないよう、そして再び京都アニメーションが復興することを切に願います。
Automne

Automne