「拳銃魔」(1949)「ビッグ・コンボ」(1955)のジョセフ・H・ルイス監督の出世作。誘拐監禁を描くフィルム・ノワール。
求人広告に応募したジュリア・ロス(ニナ・フォッシュ)はヒューズ夫人の個人秘書の職を紹介される。豪邸に住み込みで働くことになるが、到着してすぐに薬を飲まされて意識を失う。目が覚めるとヒューズ夫人から「あなたは息子の妻マリオンだ」と告げられる。。。
今となっては定番パターンの、別人に仕立て上げられる誘拐監禁もの。破綻なく仕上げられていた。被害者のの意志は最後までしっかりとしているため自身を疑うようなひねりはなく、サスペンスにとどまっている。
※撮影のバーネット・ガフィは後に「俺たちに明日はない」(1968)「地上より永遠に」 (1953)を手掛ける。