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ぼくは明日、昨日のきみとデートするのkaitoのレビュー・感想・評価

3.4
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

滅多にない邦画を鑑賞した日だった。『テネット』が公開された時くらいの時期にこの映画の名前をチラホラ聞くことがあって、展開は想像できたものの思いの外飽きることなく観れた。

主演を務めたのが福士蒼汰。結構リアクションが漫画・アニメっぽくて映画から気持ちが離れてしまうことがあったのは否めない。内気な男性を演じてはいたものの、福士蒼汰という像が役にハマっているとはあまり感じられなかった。他の人でもできそうというのが正直な感想。

ただ小松菜奈はハマり役な気がした。「小松菜奈」という女優自体ミステリアスな存在だと個人的には感じるんだけど、今作の主人公視点で見ていく人物像としてはすごい適役だった。

構成はありきたりではなくて興味深かった。『テネット』でいう、「順行」と「逆行」のラブロマンス。どういう原理でその作用が働いているのか等を考え出したらキリがないのでその設定を飲み込んだとして、5年周期でしか会えないのは何故なんだ。そしてこの世界線にやってきた小松菜奈側の経緯もイマイチ分からぬ。こういう点を深く考えずに観たら、楽しめる映画ではあるかな。

視覚的に面白いと思ったシーンはなかった。設定自体は面白いので、視覚的な工夫もあればなおいいかも。ライティングは白いのが印象的だった、意図的なのかは知らぬが。

意外にもフルでちゃんと観終えることができたのが自分の中で意外だった。邦画ももうちょっと観ていこうかな。
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