まいたけ

マンハッタンロマンスのまいたけのレビュー・感想・評価

マンハッタンロマンス(2015年製作の映画)
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N.Yロスが高じて選んだ映画。どうでもいいことだけど、小学生の頃、玖保キリコが好きで漫画もそうだがエッセイとかもよく読んでいた。その中でニューヨークのことを「N.Y」と書いていたのがとてもかっこよく思えて真似してる。

その映画の雰囲気を決定づける空気みたいなものを撮ったカットが映画の真ん中に入るのが新鮮だ。ふつうはだいたいオープニングのタイトル出るあたりでそういうカットが入って、その時に好きなかんじかそうでもないかがわかることが多い。「ミッドナイト・イン・パリ」の冒頭のパリの風景カットが大好きで、ああこの映画大好きやろな〜と思っていたら、ほんとに大好きな映画になった。あと子どもの頃に観た「メジャーリーグ」のオープニング、クリーブランドの風景がなんか雰囲気のいい曲にあわせて流れるところも大好きだ。なんでしょうね、うまく言えないけど。

でもまあだいたい「最初に風景」なのだ。場面説明も兼ねてるのだと思うけど。でもこの映画は真ん中にグッとくる背景のシークエンスが突然入って、そしてそこから引き込まれた。主人公も急に描かれ方が豊かになって、やるやる詐欺に終わるかと思っていたドキュメント映画も完成させて、最後のシーンもいいかんじ。逆にいうと最初はタルくて、またアートかぶれの半端なかんじかな〜と思ったんだけど、終わりよければそれでいいですよね〜。
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