みむさん

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略のみむさんのレビュー・感想・評価

3.3
第二次世界大戦中のデンマークの戦いを描いたもの。ドイツのヴェーザー演習作戦内のもので一番短かった戦いらしい。
この映画で描かれた4月9日を境にデンマークは「Into the Darkness(2020年/未公開)」に繋がっていき、ノルウェーでは「ヒトラーに屈しなかった国王(2016)」の時期に繋がっていくんだな。

トマス・ヴィンターベア作品の常連脚本家トビアス・リンホルム脚本、兄ミケルセンやエリオット・クロセット・ホーヴが出ていた。

確かにドイツが絡んだ話ではあるが、ガッツリ姿を見せるのは終盤のみ。それでも邦題に「ナチス」って入れたいのか(タイトルにナチス入れれはいいと思ってるのかね…)

自転車部隊なるものの存在は知らなかったので興味深く見たが、この映画ではそんなに自転車であれこれしてる様子はなかった。
あくまでデンマーク軍のある一部隊の視点で描いたデンマークの戦いの最前線。
すぐに終わるのは史実通りみたいだが、あの結末(映画的にはオチみたいになっちゃった部分)は兵士同様ちょっと唖然としてしまったな。
知らせてくれよと思うよね。
最後にご本人たち登場して語っているのも、本心だろうな…あれ。

ドイツとデンマークの微妙な関係(中立国だったが侵略されたとか、デンマーク国王クリスチャン10世の立場が映画「ヒトラーに屈しなかった国王」のノルウェー国王ホーコン7世と対照的だったとか)踏まえてみるといろいろ腑に落ちるし、より一層興味深い映画だった。