目から洗脳ビームを出す食人カエルに襲われる話。
邦題にフロッグてあるからカエルにしてるけど水棲生物ごちゃ混ぜにしたような容姿で、腕が触手的に伸びたり溶解粘液を出したりと何の生物かは謎。劇中でも何の説明がないからマジに未確認生命物体してる。

5人乗りセダンに7人乗って別荘にバカンスに来た3組のカップルと1人のホラー映画オタク。なんでホラー映画オタクは来た？って無粋なことはほっといて、ホラー映画あるあるが起こるたびヒステリーに喚き散らして仲間から除け者にされる狂言回しポジション。『スクリーム』より前にメタ的ホラーをやってて感心した。
それでいて誰からも信じてもらえなかった食人カエルが襲ってくることが判明した途端、ほれ見たことかと女子達にマウントをとりだすのも面白かった。これはモテない。

『オーメン』や『ボディスナッチャー』なんかへの露骨なオマージュもあって楽しめる部分はあるのだけど単純に映画としてはクッソつまんないザ・ヘッポコムービー。顔面溶解シーンは最高でした。

ホラー映画愛に満ちたキャラクターが印象的なカエルモンスター映画


噛み殺したり、目から洗脳レーザーを出して操ったり、その人間の首が真っ二つになったりw
特に唾液で人の顔がドロドロに溶かされていくシーンはめちゃくちゃ手が込んでてイイ！！

グロテスクな描写がなかなか多いんだけど、実は終始ポップでコミカルな雰囲気なのがこの作品の良さ！
80年代ホラーの良さが残っている感じw


そしてフラグを立てまくったり、折りまくったり、メタい発言を連発するホラー映画オタクなキャラクターが1人いて、そいつがかなり面白いwww


冒頭でも有名なホラー映画のポスターが色々映るんだけど、恐らく制作陣の好みだと思うwwww

いい感じに眠気を誘う緩さは流石のトロマ印。
仕事で凝り固まった身体と心が優しくほぐされるような脱力感。
決して上質なホラーではないけれど、ホラー映画に対する愛だけはヒシヒシと伝わってくる憎めない系。

春休みを利用して別荘へ遊びに来た男女7人組の学生達が不細工な怪物に襲われる話。
たまに映画で見かける現象だけど、男女グループで遊ぶのに何で奇数にするかね。余り物に対する気遣いはないんか。
しかも今作の余り物キャラはホラーオタク野郎。
随所でホラー知識をひけらかし、裏ではカップルの女に「あいつウザくね？」みたいな事言われて、同族だからか見てて切なくなってくる（泣）
けどコイツのお陰で「オーメン」や「SFボディスナッチャー」といった有名ホラー作品へのオマージュが光ってたし、何よりコイツに先の展開を語らせるというスクリーム手法を随分先に取り入れてたのは凄い！
最初はこれもスクリームのオマージュかと思ってたんだけど、調べたらこちらの方が5年くらい先だったわ…。

そんな感じで所々に光る物はあるんですけど、全体的にポンコツである事には変わりなく…。
映像の粗さは90年代とは思えないし、クリーチャーの見た目はあまりにもお粗末で間抜け。
手の長い潰れたカエルみたいな顔してて、見た目も酷けりゃ知能も激低いし、目から緑のレーザービームまで出しやがるし、しかもそのレーザーが全く当たんないの愛嬌有り過ぎかて(笑)
昔の映画らしくオッパイやセクロスは盛り盛り、ホラーオタク以外はみんな脳味噌性器だし、カエルの化け物すら女には繁殖目当てで襲い掛かってくるとかお前までスケベ脳かと…。

個人的にはホラー作品が並ぶビデオショップで女の子が襲われるオープニングがお洒落で一番好き＆そのシーンがラストに繋がる演出は「やるやんけ！」ってちょっぴりテンション上がりました。
唯一のゴア描写である顔面溶解はチープながらも味があり、ホラーファンやB級好きならそれなりに楽しみどころがあるから観て損はないかと。