地獄突きビグザム

シング・ストリート 未来へのうたの地獄突きビグザムのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

見ました。正直、80年代のポップ青春映画。これは頭になかった。ダブリンという産業もない田舎で80年代ポップのダサイ感じと、主人公等のダサさがシンクロする、映画だった。
とにかく曲がダサイ。だがそれが彼等の生活とシンクロしている。兄ちゃんのロックの教えとその世界感がもダサい。私から言わせればダサイがそれがカッコいい。
今になっては、ださいかもしれないがそれを信じて、それにかけた話。だから、楽曲も少しずつ微妙にダサい。だがそれが良いのだ。何故、MVに重きおくのかこの年代はMTVと楽曲で評価されているからだ。
ダサさのオンパレード。いじめっこの場面の主人公のセリフ、非暴力セリフはマジダサい。u2のボノのセリフだったかな?そのまま引用している。
その後、いじめっこにまさかの依頼。凄いダサいが彼等のこれで成長がみてわかる。だが、いちいちダサい。それこそがこの作品の最高の魅力だと思う。
しかしこれだけは言いたい。シングストリートのバンド曲が良いのが好きになれない。この曲はどうしても、高校生が作った曲に思えない。特に最期の曲。あれを本当に作ったら、この時代なら、軽々、メジャーだ。ダササがなく奇跡が起きている。
つまり曲の作り手が、優秀過ぎるのだ。あまりにも80年代の魅力を知りすぎており、この時代にある雑味が無いのだ。それだけが残念。mv+音楽を知る人にはこの青春は恥ずかしい位、ダサいが何よりも輝きを放っている感じている。そのため、どの為、あまりにもこの音楽のダサさの魅力を作り手達が理解している曲の為に、逆にプロが作っていると感じれ。違和感を感じてしまう。
だが、この本気なのだが上手くすっといかず、もさいのがこの作品の与えたいところだと思う。この少し恥ずかしい青春・成長を表現した映画なら近年では大傑作だと思う。