地獄突きビグザム

マイ ビューティフル ガーデンの地獄突きビグザムのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 予告編だけ見たときは植物にトラウマを持った変人な女の子がガッツリ庭いじりする映画だと思っていたのですが、違いました。庭いじりを通してではなく隣家偏屈老人とのトラブルを通して色々な人に出会い、考えを知り、自分の殻に閉じこもって主人公が成長する物語です。

 この映画はブリティッシュガーデンの持つイギリス世界観を楽しむ映画だと思います。話自体はとても現実感があまりないです。ですがこの寓話的な話を込みでこの映画の世界観なので、このような雰囲気の映画が好きな人は本当に好きな映画になると思います。

 しかし私個人は好きな映画ではな~い!!しょうがな~い!庭いじり映画を見るつもりでみたからな~!!!

 まず主人公、植物嫌いと言いながら結構簡単に植物触りすぎ!トラウマなんだろう?なんとなく主人公の設定も記号的でなんとなくつけた感が否めない。服、重装備ならすぐ庭いじれんじゃん!あと周りの人も主人公を甘やかしすぎ、都合よすぎだよ!仕事辞めさせられたのも遅刻だったり飲食しているの止めないからじゃん!本に紅茶かかったらどうすんの?とめろよ!辞めさせられて当たり前!上司が悪いだけではありません!後なんで絵本作家が夢なの?夢の理由もわからん。とってつけすぎなんだよな・・。最後の最後は老人アルフィーがやってくれてるし。庭の愛情を感じて行動する感じが弱いよ。みんな助けすぎ!印象としては自己中な女の子がひょんなことから美味しい飯が食えるようになり、庭いじりを助けてもらい、彼氏もできて絵本も作れたと都合が良すぎる!

 この映画、俺から言わせると主人公が違うんだよ本当の主人公は老人アルフィーだろ!過去色々と心に傷を負い偏屈になったアルフィーが隣のずぼら娘の庭いじりを手伝うことで自分のアイデンティティーを取り戻す話にすれば幸せの独りぼっちみたいになったのに。1つ1つの花に思い出や愛着があるアルフィーの方が庭愛が強いし、庭いじりや花を通して娘にアルフィーの魂や考えを伝え、自分の気持ちを再認識する映画にすれば良かったのに。
だって主人公、雰囲気だけで中身は薄っぺらなんだもん!共感できん!