観る前にまず「ダゲレオタイプ」とはなんぞやと調べた。なるほど、世界最古の写真技法。
凄すぎる。
器具で全身を固定して1時間とか2時間動けない状態にして撮影する。
ネガが存在しない、この世でたった一枚の写真なわけで、現代の物とは全く違う色のついていない鏡のような写真が出来上がる。
素晴らしい作品だが、モデルはたまったもんじゃないだろう。
この映画、観ているうちに現実なのかどうか分からなくなってくる。
時折現れる母親も、全然怖くなくて普通な感じだし。
ところでマリーは階段の上で何を見たのだろう。
何故、あんな落ち方をしたのか？
あぁ、本当に生きていたんだと思いながら、それをずっと考えてしまった。
と、その矢先に何もかもが現実になってしまったのだから、その不思議な余韻が後々までしばらく残った。
