Roca

シラノ・ド・ベルジュラックのRocaのレビュー・感想・評価

3.8
中世のフランスを舞台とした戯曲を映画化したものである。
詩人のシラノは大きな鼻がコンプレックスで、ロクサーヌへ気持ちを打ち明けられずにいた。ロクサーヌは美青年クリスチャンに思いを寄せ、詩心のないクリスチャンに代わり、シラノはロクサーヌへの恋文を代筆する。

愛する人を思い戦場を駆け抜ける情熱、愛に生きる三人。ラストが切なく美しい。

ロクサーヌに愛の言葉を求められ、ただ「愛している」を繰り返すクリスチャンの姿が切なかった。

”わが人生に女の衣擦れが聞けた” 終盤のシラノの台詞の一つだ。
シラノは最後の14年間幸せだったのだと思う。「女の・・」という婉曲的な表現が憎い。

他の「シラノ」も観てみたい。 
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