トランスマスター

スペイン一家監禁事件のトランスマスターのレビュー・感想・評価

スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)
3.0
#65 ユーロ圏の映画は本当に油断できない。

豪邸に引っ越してきた夫婦と娘。
引っ越し初日に目出し帽を被った3人の武装強盗が押し入り、全員携帯没収、固定電話のコード切断、キャッシュカード没収と一家は大ピンチに。
その後『24』のような画面分割同時進行ロングショットなど斬新なカメラワークとハリウッド映画慣れしている視聴者の予想を裏切るストーリー展開にスペイン映画のトリッキーな表現力を垣間見る作品です。

◆良い点/注目ポイント
・押し入り強盗が滞在中に訪れる娘の彼氏や警備員などタイミングがちょうど良いです。
・娘の迫真の演技が凄すぎる。過呼吸のシーンは見事。
・ATMの出し子をさせられる親父と強盗のリーダーのやり取りも心理戦と絶望感が溢れています。

◆改善点
・邦題がイマイチ。

◆総括
・画面分割論ロングショットの融合シーンや衝撃のラストとエンドロールの選曲。
とてもインパクトがありました。
密室理不尽三昧な作品なので胸糞映画耐性のある方は是非どうぞ!

-2020年 65本目-