みかぽん

スイス・アーミー・マンのみかぽんのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.8
皆さんの好レビューで以前から興味はあり、しかしもう語り尽くされている作品なので今更私が何かなんて…。でしたケド、、。
鑑賞後がまさかこんなに切なく、しみじみするものとは思っていなかったので、思わずその気持ちを記したくなりました…😢。

何日も話す相手が居ないと、死体にだって話しかけたくなる主人公の気持ちはすごく良く分かるし、事実、私自身も外国での長い一人旅の途中、その孤独に耐え切れず、見知らぬ人々に対しぐいぐい話しかけると言う、日常の自分にはない行動を取り😵。それはもはや日本語であろうが無かろうが、とにかく人と話がしたい!の渇望と衝動で💦そして、その時間を少しでも長く持てるよう、苦し紛れの使えない言語を駆使しまくった過去の記憶が克明に蘇りましたもん😢

鑑賞当初は、死体への冒涜展開?悪趣味〜😩の斜め目線。オナラの威力がターボエンジン並みに加速する姿に苦笑いし、それで吐物が飲料水になる⁇しかもテントを張ったアソコが羅針盤😨‼︎‼︎てのはどう言う人体構造じゃそらっっ ‼︎?でしたが…🤭🤭。

夢と希望と想像力。それを支える自由があれば、人間は逆境にあってもかなり幸せに生きられる。
皮肉な話、命の危機と背中合わせの時にはそれがあり、だからゾンビな死体にもどんどん生気が漲り、そんな彼の姿に希望を見出した主人公も、この死体くんを励まし、それを自分自身の幸せに転嫁させていたけれど。
そう、批判したり馬鹿にする誰かがいない世界の中で、どんどん本来の自分を取り戻せていたのに、あんなに求めていた日常へ舞い戻ると事態は一転。死体はその世界に速攻で絶望し、自ら元の姿に戻ってしまうし、それに動揺する主人公は前にも増して変人扱いされ、後ろ手にされてしまうしで…😞。

小学生の頃、仲良し友達数人で近所の裏山の木と木の間に平板を通し、そこに秘密基地を作っていたが、何とそれが足場を残した状態で現存!をつい一年程前に故郷で確認(まぁ子供たちの間でこっそり世襲されていた可能性は高そうだけど💦)。当時、疲れ果てるまで友達と基地を作り、又そこで遊び倒し、夜は一瞬で眠りについていたあの頃。
それから半世紀近く。私は何を得て、何を失ってしまったんだろう。。
彼らのサバイバルに自分を重ね、しばし思いに耽ってしまいました😢😢。
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