みかぽんさんの映画レビュー・感想・評価

みかぽん

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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.7

デンジー演じたマクリヌスって言う茶坊主がめっちゃ興味深く、このサイドキャラで実は主要人物が、私にはイーロン・マスクに被って仕方がなかった。

権力と言う欲望に忠実で、世界を牛耳るためなら過去に「馬鹿」
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2度目のはなればなれ(2023年製作の映画)

3.8

日本では洋画離れが始まって久しいそうだ。
原因の一つに魅力的な俳優が現れていないこともあるとか。
確かにブラピだって気づけば還暦を過ぎ、先日は大谷がバッターボックスに入る真後ろで試合観戦されてましたが
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.8

そりゃ安作り感は否めないけど、昨今のTVももはやこんな感じなんで、ことさら強めな「安っ!」の印象なかったなぁ。
まぁ逆に考えれば(バブルを知っている身とすれば)当時、街を区画で借り切った出演者二人の感
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

先ずは、久々のキルスティン・ダンストの貫禄なお年頃にただただ吃驚…。だって私の中にある彼女は、レスタトに血を吸われてバンパイヤになると、一瞬でストレート・ヘアがくるくる🌀の巻毛になっちゃう、あの少女の>>続きを読む

憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.0

別につまんなくはないですが、突然、降って湧いたような愚か者話しを立て続けに3本も観せられ、精神が憂鬱塗れです😥。

「……」「!!!」「↘︎↘︎↘︎」。

感想はこれ以上他になく、私には高配点の理由が
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ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー(2023年製作の映画)

3.8

今の世の中は全て片手で、しかも複数人での録画撮影だって可能。そして、一旦撮られれば繰り返し配信されてしまう流れになるのだから、泥酔して悪態をつくだけで信用は失墜。ましてや差別発言とくれば、いくら言い訳>>続きを読む

至福のレストラン/三つ星トロワグロ(2023年製作の映画)

3.9

もう何年も前に、友人たちと恒例の〝美味しいもの食べに行こう会〟を企画したものの、どうしても外せない用事が出来、私だけ不参加となったのがトロワグロの回🥲🥲。
この会が終わると、「行けなくで心底残念だった
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.3

周囲から感動作と呼び声高く、アマプラ配信もされているので、遅ればせながらの鑑賞。

主人公が突然、ぽんっと昭和20年6月にタイムスリップしたり戻って来るのはまぁ物語の設定で受け入れるとしても、周囲(昭
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

アメリカが一番輝いていた時代の余韻が残る1960年最後半。
クルーカットに細身のネクタイに黒縁メガネは「奥様は魔女」のダーリン風、あるいは「サンダーバード」のトレイシー兄弟に寄せたブルーのオフネックの
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.7

女子供を起こさないように、の優男的配慮から、敷地から車を手動で押し、坂道を惰性で走り出しからのエンジン。その後は加速に併せてスムーズにシフトチェンジする美しい指先を見ているだけで放心。久々にマニュアル>>続きを読む

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.8

平日の上映先は、元気なご高齢者のサロン的様相。勿論、それが悪いなんて申しませんし、思ってもいません。が、本作を観て欲しい階層は、ダントツで若者層。
例えば、女子諸君には前髪3ブロックを定位置キープする
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フィリップ(2022年製作の映画)

3.6

他は全部OK。でもキスだけは絶対にしないんで。と、よく聞く娼婦のモットーそのままに、求められてもこれをするりと避け、見下すように冷徹な眼差しでコトに及び、もはや用済みとなったドイツ女性をお決まりの捨て>>続きを読む

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

3.7

この物語について私は以前、主人公らの偉業と本作後半部分の展開をBBC制作のドキュメンタリーで観ており、そこですでに大号泣、、の経緯があるせいか、名優アンソニー・ホプキンスを加えた再現ドラマで史実をおさ>>続きを読む

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.9

噛ませ犬の意味は、若い闘犬のために一線を外れた年配犬が噛まれ役になって若者に自信を持たせ、覚醒させるって役割り(意味合い)。
テニスのチャレンジャーは本来、若くこれからの選手の育成目的に開催されている
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

10年位前にアウシュビッツを訪れた時、所長のヘスが絞首刑になった場所の向かって左側に壁が不自然に残されていたので、わざわざ残されている理由を尋ねてみた。すると、あれは見せしめの銃殺が行われていた場所、>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

3.9

難民救出にあたるアクティビスト(の変わり者の妹の方)が、難民の死を目の当たりにし、救えなかった衝撃と後悔からその活動に参入を決めた精神科医に対し「自己肯定感を上げたいだけのリベラルと思っていたけど、や>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.9

前情報なしで鑑賞。だか観ているうちに、もしやあれ?あれが原作のあの話し⁇とモヤり始める。
両親があれなら、あれはそれ?…え、てことは…💧
の展開だが、主人公の性的指向も結末も原作通りではない。
鑑賞後
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

初恋の人かぁ…。若い頃ならいざ知らず、この歳になると思い出すこともなくなるけど、例の如く、自分と誰かに重ね、思いを巡らす鑑賞パターン再び。

小学生の時、転校してきた冬でも半ズボンの✖️口君に、私は人
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

アメリカの父権主義。特に開拓者魂を誇る中西部辺りには、何ともあり得そうな父子像。よく回れば大草原の小さな家のお父さん、しかし悪く回ればこんなお父さんの形になりますよ、、的な。

そういえば、グレース・
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

原爆の父、オッペンハイマーの戦後は、冒頭のギリシャ神話、「神から火を盗み、人間に与えたプロメテウスの悲劇」に例えられていて、言ってしまえば彼の物語はその一節が全て、として過言はないくらいだ。
またオッ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

景色は砂、砂、砂。環境変化が殆どない場面にあっても、そこから集中力を外させないシャラメ君オーラの華々しさったらなかった❣️❣️

は感動モノなのだけど、物語は、怪鳥を乗りこなして仲間と認められ、現地女
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

アメリカは良くも悪くも「借りはきっちり返す」話しが大好きだし、実際に(今も昔も)迷うことなくそう行動する人たちなんだな、と思います。
実際、この物語での駐留理由もそうでしたし、この感動の物語もそこがキ
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

本作は、アネット・ベニングがすっぴん&むきむきの主人公、ナイアドだ。
当初、こちら全く別の女優さんで、アネットは後で別の役回りで登場?と勝手に想像してました😵😵。

私の中にあったアネット・ベニングは
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

本作、絵画に沿わせて分類するなら抽象画。理解も個人の感覚に依るものになると思うので、受取り方に差のある作品というか、私にとっては何の予備知識なく絵画展覧会の会場に入ってすぐ「えらい所に来てもうた…でも>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

起きて半畳、寝て一畳(もうちょっと広いが💦)の空間に、カセットテープと本。あとは雑草として生えていた幼木をみつけては盆栽にして大切に育てている日々。
なんてシンプル。なんて自由な生活。
このスタイル、
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

いきなり映画はさて置きですが(が正しいのかは分からないけど💦 )本作やバービーのようにファンタジーやコメディーとして過激に発信し、物語の本質を包み込み、伝えなくてはならないって程、実はアメリカに於ける>>続きを読む

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

観る前からハッピーエンドお約束の作品。だけど、全然OKです。だってそうでなきゃ観る側はがっかりでしょ😁?。

今なら携帯やLINE交換で再会の約束も出来るんでしょうが、1995年ってその辺りがギリギリ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

私は子供が真剣勝負で挑んで来る時には手加減なんてしない。いくら大人げないと言われても、それは対等な人間としての私なりの仁義の切り方なので仕方がない。
理由は、自分が子供の頃に手加減されて勝ったことが悔
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンについて、鑑賞前には、コルシカ島生まれ。領地拡大でユーラシア大陸を駆け巡り、その戦績から皇帝になり、冬のロシア行軍で大敗し職を追われて島流し…位しか浮かばなかったけど、今回はその点や他の点が>>続きを読む

JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(2021年製作の映画)

3.8

JFK暗殺はその先のアメリカを示す分水嶺だった。
彼は本国の利益のみに留まらず、世界のあるべき姿、あるべき理想を描き、実現に手応えを感じ邁進していたが、その若き大統領の想いは遊説地、ダラスで潰えた。
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.6

通勤移動中がフィルマタイムの自分ルールも就業環境の変化でもはや崩壊?中。おまけに地方に住む高齢&独り身の叔母の施設探しと家の処分(休日のたびの飛行機利用に伴うマイルの消費は早、アメリカ2往復レベル…🥶>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

最近はタイムズカーシェアしか利用しないほぼペーパードライバーですが(なのに先日、遅い夏休みを取り南仏を左ハンドルのレンタカーで旅していたら、案の定、ど田舎で縁石に乗り上げ車をパンクさせ、、。レスキュー>>続きを読む

国葬の日(2023年製作の映画)

3.8

(すみません、例によってまた関係のない思い出話しから始めます💦)

私の両親は仲の良い夫婦で、喧嘩する姿など私が記憶する限りではただの一度だけで、それが以下だった。
母と当時小学生の私は何かの帰り道、
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.7

とあるITベンチャー企業は今、「渋谷100台プロジェクト」を展開中。で、こちらに設置のカメラには渋谷に集まる人々の年齢や属性が記録されている、と発表し、物議を呼びました。要するにこれは監視(カメラ)を>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

不気味に沈む色を持つ風景、不穏な気配が漂う冒頭で、ん?ホラー作品だったっけ⁇と訝しがるものの、その後は3つ年上の女の子とのひと夏の経験風の展開。ちょっと「君の名前で僕を呼んで」的流れで進む物語、、なの>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

評判が良いので鑑賞。やー面白かったこと。
子供の頃、ユリ・ゲラーやスプーン曲げ少年に心掴まれた世代なので、きっとその時代に育ち、あるいはその好奇心と想像を本作の監督さんを含む次世代に繋げた漫画家さん作
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