みかぽんさんの映画レビュー・感想・評価

みかぽん

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

初恋の人かぁ…。若い頃ならいざ知らず、この歳になると思い出すこともなくなるけど、例の如く、自分と誰かに重ね、思いを巡らす鑑賞パターン再び。

小学生の時、転校してきた冬でも半ズボンの✖️口君に、私は人
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

アメリカの父権主義。特に開拓者魂を誇る中西部辺りには、何ともあり得そうな父子像。よく回れば大草原の小さな家のお父さん、しかし悪く回ればこんなお父さんの形になりますよ、、的な。

そういえば、グレース・
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

原爆の父、オッペンハイマーの戦後は、冒頭のギリシャ神話、「神から火を盗み、人間に与えたプロメテウスの悲劇」に例えられていて、言ってしまえば彼の物語はその一節が全て、として過言はないくらいだ。
またオッ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

景色は砂、砂、砂。環境変化が殆どない場面にあっても、そこから集中力を外させないシャラメ君オーラの華々しさったらなかった❣️❣️

は感動モノなのだけど、物語は、怪鳥を乗りこなして仲間と認められ、現地女
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

アメリカは良くも悪くも「借りはきっちり返す」話しが大好きだし、実際に(今も昔も)迷うことなくそう行動する人たちなんだな、と思います。
実際、この物語での駐留理由もそうでしたし、この感動の物語もそこがキ
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

本作は、アネット・ベニングがすっぴん&むきむきの主人公、ナイアドだ。
当初、こちら全く別の女優さんで、アネットは後で別の役回りで登場?と勝手に想像してました😵😵。

私の中にあったアネット・ベニングは
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

本作、絵画に沿わせて分類するなら抽象画。理解も個人の感覚に依るものになると思うので、受取り方に差のある作品というか、私にとっては何の予備知識なく絵画展覧会の会場に入ってすぐ「えらい所に来てもうた…でも>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

起きて半畳、寝て一畳(もうちょっと広いが💦)の空間に、カセットテープと本。あとは雑草として生えていた幼木をみつけては盆栽にして大切に育てている日々。
なんてシンプル。なんて自由な生活。
このスタイル、
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

いきなり映画はさて置きですが(が正しいのかは分からないけど💦 )本作やバービーのようにファンタジーやコメディーとして過激に発信し、物語の本質を包み込み、伝えなくてはならないって程、実はアメリカに於ける>>続きを読む

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

観る前からハッピーエンドお約束の作品。だけど、全然OKです。だってそうでなきゃ観る側はがっかりでしょ😁?。

今なら携帯やLINE交換で再会の約束も出来るんでしょうが、1995年ってその辺りがギリギリ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

私は子供が真剣勝負で挑んで来る時には手加減なんてしない。いくら大人げないと言われても、それは対等な人間としての私なりの仁義の切り方なので仕方がない。
理由は、自分が子供の頃に手加減されて勝ったことが悔
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンについて、鑑賞前には、コルシカ島生まれ。領地拡大でユーラシア大陸を駆け巡り、その戦績から皇帝になり、冬のロシア行軍で大敗し職を追われて島流し…位しか浮かばなかったけど、今回はその点や他の点が>>続きを読む

JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(2021年製作の映画)

3.8

JFK暗殺はその先のアメリカを示す分水嶺だった。
彼は本国の利益のみに留まらず、世界のあるべき姿、あるべき理想を描き、実現に手応えを感じ邁進していたが、その若き大統領の想いは遊説地、ダラスで潰えた。
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.6

通勤移動中がフィルマタイムの自分ルールも就業環境の変化でもはや崩壊?中。おまけに地方に住む高齢&独り身の叔母の施設探しと家の処分(休日のたびの飛行機利用に伴うマイルの消費は早、アメリカ2往復レベル…🥶>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

最近はタイムズカーシェアしか利用しないほぼペーパードライバーですが(なのに先日、遅い夏休みを取り南仏を左ハンドルのレンタカーで旅していたら、案の定、ど田舎で縁石に乗り上げ車をパンクさせ、、。レスキュー>>続きを読む

国葬の日(2023年製作の映画)

3.8

(すみません、例によってまた関係のない思い出話しから始めます💦)

私の両親は仲の良い夫婦で、喧嘩する姿など私が記憶する限りではただの一度だけで、それが以下だった。
母と当時小学生の私は何かの帰り道、
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.7

とあるITベンチャー企業は今、「渋谷100台プロジェクト」を展開中。で、こちらに設置のカメラには渋谷に集まる人々の年齢や属性が記録されている、と発表し、物議を呼びました。要するにこれは監視(カメラ)を>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

不気味に沈む色を持つ風景、不穏な気配が漂う冒頭で、ん?ホラー作品だったっけ⁇と訝しがるものの、その後は3つ年上の女の子とのひと夏の経験風の展開。ちょっと「君の名前で僕を呼んで」的流れで進む物語、、なの>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

評判が良いので鑑賞。やー面白かったこと。
子供の頃、ユリ・ゲラーやスプーン曲げ少年に心掴まれた世代なので、きっとその時代に育ち、あるいはその好奇心と想像を本作の監督さんを含む次世代に繋げた漫画家さん作
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

気持ち良く鑑賞したかったのに、8月のこの時期にあの唖然な投稿を知り。これらに対し、罪を憎んで人を憎みながら?(じゃ許してないじゃん🤑💦)と楽しみに水は差されたものの…。作品に罪はないので勿論、観ますが>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

本作はそれぞれが持つ、親しかった誰かとの思い出を否応なく想起させる。私には小学生のある時期、入学からずっと同じクラス、しかも隣席だった○ヒコ君が誰よりも親しい友達だった。

彼はエンジ色のVネックのセ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

本作、これから自らの人生を切り拓き生きて行く若い人々に問うメッセージ、示唆を持つ「君たちはどう生きるか」なのだと思う。
そんな時期に観たかった。
てことで、私にはもう手遅れなので😅別に廉価版(お求めや
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

身体の張りっぷりが巷の俳優さんの5倍じゃ効かないトムちん。手枷せされたままでローマを爆速するチョロQもヨカッタっっ😆😆。
それでもって終始、あらゆるシチュエーションでの全力疾走。あれはどう考えても還暦
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.5

物語が始まると直ぐに若かりし頃のインディー登場で「!😳?」。の後「あ〜インディー動画を全て取り込んだAIさんが作り上げたのね😃」と映画の可能性とその先の未来を先ずは好意的に関心し、それを目で追い始めた>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

トップが腐っていると下々を死んだ魚の目にさせ、自覚のないまま背鰭尾鰭までもを腐らせるのね。
女はお茶汲みしコピーを取り配るもの、な扱いを受けたことは仕事人生の中には当然あって、もしここでうっかり、男女
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

登場する人々それぞれが自分の理解を超えた存在と対峙し、その過程で心の中に怪物を作る。そしてそれが相手に、あるいは別の脅威となって伝播して又別の誰かを追い詰めて行く。

人はどうして頭の中で持ち得る知見
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

主人公の性格や言動を好きか嫌いかと聞かれれば好きじゃないと答えるけど、野心があって自分の力で成り上がった人間にありそうな性格と言えばそんな感じ。
自分の許容から外れれば、生徒や子供相手でも容赦なし。
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

先月末に亡くなっていた坂本龍一さんが、その命が尽きる寸前まて明治神宮の再開発に伴う森林伐採見直しを訴えておられましたが、その姿が本作に重なりました🥲。
勿論、坂本さんは以前から戦争反対、原発反対、震災
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

ああ我が青春のバブルが沸々と湧き上り始めたあの日々。世界中の富が日本に集まり、農協さんの団体も素敵なヨーロッパ闊歩を楽しんだイケイケどんどん時代。とにかく日本がお金持ち街道に加速をつけて登り始めて行く>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

日本では親より早い子供の死を逆縁と言う。こうした親たちは死んだ子供が迎えることの無かった歳を日々数えたり、あったかも知れない未来を様々思い描いては打ちのめされを繰り返す。
如何なる理由があっても、親よ
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.8

この時間帯にレビューしている皆さんは新宿ピカデリー組な気がし、勝手に親近感湧かせてます(笑)。
私は16時の回が満席で18:30の鑑賞組だったんですが、ここでも7-8割のまぁまぁの入り。この関心の高さ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気が渡辺直美にすっぴんの井上真央を足して2で割った感じの娘と主人公、他、家族の平和的和解と言うか、相互理解で絆復活❣️のお陰でパラレルワールド世界が同時多発的に整っちゃうってハナシの理解でOK…😳>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

幼い頃、その日観た映画でアタマがぱんぱんになり、夜、目を閉じた布団の中でその収まった映像(残像と言うべきか)を何度も何度も反復させ、眠りにつくまでその世界に浸り続けた思い出はある。しかし、凡人はきっと>>続きを読む

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.7

人の価値を値段で換算するなんて…😨と一旦は憤りを感じたものの、ちょっと待てよ?考えてみれば、会社でも半期一度ある上司と行う評価面談では、○○君を管理職に上げるためにはA評価が2回連続で必要。なので今回>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.7

例によって事前情報ほぼなし。
あるのはフォロワーのshirorinさん(私も観ましたよ〜👋)のレビューにあった、
①女優が芋臭い
②まるで火スペ
③出前弁当の仕切りにスープがっっ
の情報のみで鑑賞を開
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

この作品で我々をほっこり笑わせてくれたラストシーンみたいな手紙を(内容は違うけど😅)貰ったことを思い出し、何十年振りかでアルドさんの事を懐かしんでしまった。
(すみません、全く個人的なお話しです💦)
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