次郎

スイス・アーミー・マンの次郎のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.8
孤独であること、変人であることを許容してくれるお下品でピュアな97分。インディ感あるよなと思ったら監督コンビはMV畑出身らしく、過去にはManchester OrchestraやBattles、Passion Pit等の作品を手掛けてきたとのこと。中でも、Foster the Peopleの"houdini"は楽曲の良さもさることながら、死体を活用するという本作へと至るアイデアが盛り込まれていて笑う。
https://www.youtube.com/watch?v=_GMQLjzVGfw

そんな多くのMVで共通しているのが、登場人物がどいつもこいつもヘマをやらかしてずっこけていること。そんな訳で本作もダニエル・ラドクリフ演じるハリー・ポッターばりに便利な死体以上に、ポール・ダノの髭まみれな外見から相反したナード感、不能さが本作の根幹を成しており、掘っ立て小屋で作られたミシェル・ゴンドリーとでも言うような不思議なマジカル感に溢れていた。
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