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パターソンのkojikojiのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.5
2016年 アメリカ 監督:ジム・ジャームッシュ
キャスト:アダム・ドライバー、カーラ・ヘイワード

 映画のラストの日曜日、パターソン(アダム・ドライバー)は大阪に帰る詩人に会うが、その彼が言う。「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなものだ」と。

 パターソンはパターソン市のバスの運転手。彼は詩を書いている。彼の日常は妻を愛し、詩を書き、夜はバーに行ってビールを飲むこと。彼は運転しながら、歩きながら、くつろぎながら、詩を書いている。しかし、私はその詩の良さがわからない。
 わからないのはきっと日本語訳になっていているからだろうと思っていたら、こんな言葉が出てきたのだ。
 
 監督自身がそう言ってるから、私の判断は正しいのだなとすこし、安心した。
 それでは、映画の中で出てくる英語を読めばいいのだけど、残念ながら私は英語の詩はもっとわからない。それでどうにもならない。

 この映画、パターソンの日常を1週間、淡々と描く。毎日はベッドの中の夫婦の姿から始まる。毎日違った形で目覚める夫婦の形も面白い。
 大きなドラマはない。我々の日常とたいして変わらない日々。しかし、その切り取り方がうまいのだろうか。ドキュメンタリーではないのだ、やっぱりドラマになっているからすごい。

 愛犬マーヴィンの演技が自然で可愛い。こんな犬が飼ってみたい。

#2022-235
死ぬまでに観たい映画1000-85
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