OASIS

SING/シングのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

SING/シング(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場を再建する為に開かれた歌手のオーディションに集まった動物達を描いた
「ミニオンズ」等のイルミネーション・スタジオによる長編アニメーション映画。
監督は「銀河ヒッチハイク・ガイド」のガース・ジェニングス。

「誰でも夢を叶える事が出来る」と声高に叫ぶ主人公で支配人のコアラが、何より自身の目的の為に他の動物達を利用している感が強くてどうにも好きになれなかった。
周囲にお人好しキャラばかりなのがだいぶ助けられている部分で、彼1人に周りの人や観客を惹きつける魅力があるのかどうかは怪しい。

途中に挟まれるヒットソングの数々も、数が多いキャラクターを捌く為に次々と中途半端にブツ切りで流されて行くので「この曲何だったっけ?」と思い出す前に終了。
唄もドラマも平坦・冗長で盛り上がりがラストにしか用意されておらず、その溜めに溜めたクライマックスも身内だけで騒いでいる感が強かった。

ゴリラやその父親は強盗するし、ネズミは詐欺やイカサマを躊躇せず行う。
主人公は電気や水を隣の建物等から勝手に拝借するしで、比較的明るめに犯罪行為が行われているのがいまいちキャラを好きになれない理由だった。

日本語吹き替え版にスキマスイッチやMISIA等アーティストをキャスティングしている点は歌のクオリティを下げない様にしようという頑張りが感じられて良かった。
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