いかえもん

SING/シングのいかえもんのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
3.7
ユニバーサルのアニメーション映画は結構相性がいいみたいで、怪盗グルーシリーズをはじめ、今までのところ楽しめる作品が多いです。

子供のころからの夢だった劇場を持つことを、父が洗車で稼いだお金で叶えてくれたのに、今やその劇場は経営難。そこで、賞金つきの歌のオーディションをやろうと思いつく。集まったオーディションに集まったのは、様々な事情の動物たち。

以前に「アメリカンアイドル」というオーディション番組にハマって観ていたことがあるので、その雰囲気がアニメで再現されるのは楽しかったし、ところどころ、バックトゥザフューチャーへのオマージュがあったのも楽しかったです。サンセット大通りを思い出すシーンもありました。

ブタのお母さんが歌もうまいのに、ピタゴラスイッチの才能も素晴らしくて、素敵でした。子豚ちゃんたちもかわいいしね。
コアラの洗車シーンはあまりにもかわいかった。正に体を張って稼いでた。お父さんの苦労がしのばれました。
ゴリラの彼にお父さんが会いに来てくれるところは不覚にも涙してしまいました。どんなにたくさんの人に褒められても、たった一人の自分が大好きな人に認めてもらえなければ意味がないんですよね、実は。
わかりやすくて、特に説教臭くもなく、ちゃんと子供向けの映画でありながら、さらりと家族愛が描かれているのが好感持てました。