Solaris8

ゴッホ~最期の手紙~のSolaris8のレビュー・感想・評価

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)
4.2
11/12にNHKでゴッホの番組を観て「最期の手紙」を観て来た。ゴッホの最期の手紙の中には、我々は自分達が描いた絵画に語らせる事しか出来ないと書いてあったと云われる。

この言葉をヒントにゴッホの自殺を絵の中から解き明かそうとした映画だが、ゴッホの絵画でサスペンス映画を作る創造性が素晴らしく、絵の人物を実在する俳優に似せてアニメ化したのも舞台を観ているようで良かった。

自分も絵画の作品や背景の事は詳しくなく、ゴッホの他殺論やゴーギャンとの関係を多少、知っている程度だったが、ゴッホの本当の死因を探る話に絞り込んで映画を作ってあるので、絵画の事を知らなくても愉しめる映画だと思う。

自分は富山出身なので田圃が身近な存在で、秋の田圃の黄金色の実りや収穫を祝う地域の祭りを観ているとゴッホの「収穫」の黄金色の小麦畑の色彩には親しみを覚える。仏様の黄金色にも稲の実りの色が現れているが、古来から日本人も黄金色は身近な色だと思う。

小麦は旧約聖書だと特別な食べ物なのだというが、ゴッホは若い時、聖職者を目指したという。映画の中にも出てきた「カラスがいる麦畑」が自殺論の根拠と聴いた事が在ったが、「最期の手紙」でも諸説あって、真相が闇の中で終わった事がゴッホらしく神秘的だった。