電気羊

ザ・コンサルタントの電気羊のレビュー・感想・評価

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.5
幼少時に自閉症的性格であった天才的数学の才能を持つサヴァン症候群の兄と普通の弟が主人公。とかレインマンぽいが。

兄弟の陸軍軍人の父親と教師の母親に、カウンセラーは兄を保護的な環境で育てることを提案する。

母親はその言葉に耳を傾けるが、父親はかごの中で育てれば、兄は厳しい社会の中では生きていけないとしその教育方針を拒否する。

父親と母親は意見の相違から不仲になり離婚してしまう。父親は兄弟を引き取りスパルタ的に格闘技や困難に立ち向かうスピリットを叩き込む。

やがて兄は、数学的な才能を活かし大手企業を顧客に持つ公認会計士(コンサルタント)となる。だが、裏では企業の闇資金やギャングを叩き潰し奪った金をマネーロンダリング。その金を自分と同じ障害を抱える子供たちの施設へと寄付していた。

兄は新しく企業の社長から横領の疑いがあるため経理記録を調べて欲しいと依頼を受ける。
そこで、社長と共に苦楽を分かち合ってきた役員が横領している可能性を発見する。

兄と共に経理記録を調べていたOLも、役員一味からその事実を隠蔽するために犯罪組織に命を狙われることに。

兄はOLを救うため組織に乗り込み死闘を繰り広げるが、なんとその組織の一員に弟もいたのだ。

兄により役員も戦闘員も射殺、あわや兄弟で殺し合うところを兄だと気が付いた弟により戦闘は中止される。

かくして、兄弟は仲間として生きることに。
多額の裏金は養護施設へ寄付され、兄はOLにOLが好きな芸術家の絵をプレゼントするのであった。

健常者が障害者を保護して生きるってのが今の社会の主流らしいが、俺は軍人の父親に賛成。
障害者が健常者と負けないように生きていく力を与えるのが本当の社会だと思う。
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