よねっきー

レゴバットマン ザ・ムービーのよねっきーのレビュー・感想・評価

4.7
レゴシリーズお決まりのハイテンポなお祭り騒ぎでお送りする、ジョーカーとバットマンの倦怠期ラブコメ。『ダークナイト』のifストーリーみたいでバカバカしく、良かった。

オープニングからして、バットマンというシリーズの自己紹介として100点。次々と敵を変え、コミックから映画へ媒体を変え、映画では監督を変え、俳優を変え、手を変え品を変えで語られ続けてきた長いバットマンの歴史や物語を、ちっちゃなレゴのミニフィグが一手に引き受ける。ここがレゴの凄さだよな。最近の流行から解釈するなら、レゴというモチーフ自体に「マルチバース性」があると言っていいのかも。

その上で、実写ではちょっと小っ恥ずかしくて描きづらい「ヒーローの孤独」に真正面から向き合う物語をやってくれるからありがたい。バットマンという架空の悲しい存在を、こうやって救ってくれるのは嬉しいな。ロビンがかわいすぎるからこのバージョンのミニフィグほしい。

数打ちゃ当たるみたいなギャグの連打……にしては精度が高く、かなりずっと声出して笑ってた。個人的にはウィンガーディアム・レヴィオーサばっか言うヴォルデモートがツボだった。もっとあるだろお前。
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