主人公ニナ(ナタリー・ポートマン氏、演)の職業はバレリーナ。
本人の容姿、身体的機能、
体力、
努力し続ける事を厭わない能力
家系
などを必要とする職業。
本作でニナは念願の「主役」を演じることになり、
その顛末が描かれる。
大きな流れから行くと
競争倍率の非常に高いバレリーナという職業に就けており、
更には念願の役を演じることも叶い
公演は(少なくとも1度は)大成功をおさめる。
そこで、他者の視点からみると
「ニナは就活における超勝者」と見えるかもしれない。
またニナ本人的にもその面では満足感があったかもしれない。
とはいえひっかかりは大いにある。
物語は本人目線で描かれているため
虚実が入り混じっており
定かではない箇所も多々あるが
とにかく本人が苦しそうなのが気にかかる。
母親との関りに「澱」がありはしないだろうか。
これまでにどれほどの事がありどんな影響をニナに与えているのか。
また本人が精神的に受けているダメージを考えると
そもそもプリマを演じることは彼女にとって何であったのか
本人は本当にそれを求めていたのか。
こんなことになる前に
何かできることがあったのではないか
と、つい思ってしまう作品。
(↑明らかに作品の楽しみ方を間違っているので良くないな)