ガブXスカイウォーカー

フリークス・シティのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

フリークス・シティ(2015年製作の映画)
3.9
《あらすじ》
人間とヴァンパイアとゾンビの共存する田舎町にエイリアンが飛来。人間とヴァンパイアは互いに相手がエイリアンと手を組んだと誤解し、殺し合いを始める。ゾンビはエイリアンが来たせいで脳みその缶詰が届かないと暴れ出す。三つ巴の乱戦の中、童貞高校生ダグ、ヴァンパイア処女ペトラ、秀才ゾンビ・ネッドの同級生三人はエイリアンに立ち向かうが・・・・!


ぶっ飛んだ設定に高校生特有の恋愛問題や友情、そして下ネタをからめたSF青春コメディ。
ゾンビ、ヴァンパイアなどの特徴を活かしたギャグが秀逸。ヴァンパイア処女ペトラ(後の『ターミネーター:ニュー・フェイト』のグレイス)が下ネタをチョコチョコ飛ばすのも笑える。エイリアンがちょっと上から目線とは言えかなり理性的なのに、地球人たちの方がバカでブチ切れて、事態を悪くしたりするのは大爆笑。これだけハチャメチャだと、どーせ収拾はつかずグダグダで終わるかと思いきや、随所に貼られた伏線をちゃんと集約させてハッピーエンドにする脚本に感心した。
『フリークス・シティ』はマイナー作品でかなりグロいシーンもあるが、よく出来ており、元気をもらえる逸品と言えよう。

日本語吹き替え版は
ダグ(ニコラス・ブラウン):金城大和
ペトラ(マッケンジー・デイヴィス):折井あゆみ
ネッド(ジョシュ・ファデム):野沢雅子
ローレライ(ヴァネッサ・ハジェンズ):あいざわゆりか
ミラン(エド・ウェストウィック):阪口周平
ダグのママ(ジョーン・キューザック):雨蘭咲木子
ダグのパパ(ボブ・オデンカーク):安原義人
ケラー先生(キーガン・マイケル・キー):乃村健次
エイリアン:中尾隆聖
ベテラン、中堅声優ばかりで豪華。なぜこんなマイナー作品に?