ブタブタ

ザ・プレデターのブタブタのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
4.0
「木曜洋画劇場『ザ・プレデター』!」
或いは日曜の午後、家で一人やる事もなく何の気なしに東京12チャンネル(テレビ東京では無い)をつけたらたまたまやってて途中から(←ここ重要)見る。それが『ザ・プレデター』の最高の鑑賞環境だと思います。
間違ってもIMAX3Dで見る様な映画では無い。

フォロー先様がみんな高評価で嬉しい。
オリヴィア・マンが橋本マナミに似てるというレビューを見てしまったら、もう橋本マナミにしか見えない。

『ナイスガイズ!』のシェーン・ブラック監督。
『プレデター』で記念すべき最初に殺される人ブラック監督。
内容もほぼ『プレデターVSナイスガイズ!』

『リーサルウェポン』の脚本家でもあるブラック監督の、80年代の近懐古主義とも言える最近の映画では見られない兎に角、人がゴミのように死んでいくとこや残酷アクション、話しをさっさと進める為に余計な事は考えない御都合主義による展開の早さ等々。
最初にプレデターに遭遇するのは主人公なのは良いとして、その人が世界14傑のスナイパーとか、その息子はサバンの天才とか、バスに乗ればひと癖もふた癖もある元軍人のエキスパート集団が乗り合わせてるとか、もう突っ込んだら負けな世界。

この手の映画にはお約束の科学者は何故か若いおネエちゃんもちゃんといる。

プレデター対はみ出し愚連隊&国民の愛人&天才少年。
ただでさえB級映画が博士(マナミ)が出てくると更にVシネマの様に画面が安っぽくなる。

もう本当に兵士の扱いとか、プレデターが切り刻む為に配置されてるとか思えないし、景気良く手足が千切れクビがスポンスポン飛び内蔵が飛び出す。
死体(パーツ)を使った不謹慎なギャグとか。
スプラッターとブラックなギャグの融合はヴァーホーヴェン監督作品を思い出します。

この2018年にこんな映画作れるブラック監督は明らかに別の意味で貴重な才能の持ち主、ボンクラの星です。

ここまで何も考えてない内容に見えて最近流行りの「息子の関係を取り戻す為に奮闘するダメ親父」もちゃんとやってるし、87年の『プレデター』との繋がりやこれから始まるプレデター大戦?の布石もちゃんと打ってるし、次回『ザ・プレデター2』が楽しみです。
希望を言えば軍の偉い人或いは対プレデター特務機関の司令官とかの役でダッチ(あの人)が出て来たら最高ですが。
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