ノラネコの呑んで観るシネマ

ホワイトリリーのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ホワイトリリー(2016年製作の映画)
3.6
ロマンポルノリブートのトリを飾るのは、中田秀夫監督の百合もの。
奔放な陶芸家と彼女の内弟子は特別な関係にある。
しかし、二人の家に若い男が居候したことで、関係が壊れ始める。
一連のリブート作品の中でももっともオーソドックスな、正統派ロマンポルノ。
恋愛感情というか、人生そのものを先生に深く依存している弟子が愛の渦に飲み込まれ、関係の逆転を経て人生の新たなステージに踏み出してゆく。
ほぼ全てのドラマが展開する二人の家は、愛の巣であるのと同時に閉塞の象徴。
訳ありの弟子の過去は、もうちょいちゃんと描いて欲しかった。