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メットガラ ドレスをまとった美術館のmattのレビュー・感想・評価

4.2
素晴らしく面白かった!
多くの関係者のインタビューを交えて、グングンと服飾とアートの深遠な世界に引き込んでくる優れたドキュメンタリー映画。
主軸はメットガラに合わせて公開の企画展「鏡の中の中国」を大勢の人達が仕上げて行く過程と、クライマックスの超セレブ続々登場の華やかなメットガラ。

でも主役の二人、METの服飾部門の若いキュレーター、アンドリューとヴォーグ編集長のアナの両名がカッコよくて、この二人の映画に思えたほど両人の魅力に溢れた人間ドキュメンタリーの感も有り。

関係者がアナについて語った内容で印象に残ったのは「アナの高圧的で威圧的、そのイメージの多くは事実、でも男だったらそうは言われないはず」との言。
元アシスタントが書いた本が映画になった「プラダを着た悪魔」についてインタビューで、裏切られた?との質問には「ファッションに人目を惹いてくれた、感謝している」と。
こう言った面を考えさせられる作品でもある。

でもラストのヴォーグ編集者同士の語らいがあっけらかんとしていて、見てる自分と似たような目線でホッとして終わる辺りも上手すぎ!
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