nagaoKAshunPEi

透明人間のnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.5
空虚な部屋の片隅を映しているだけなのに怖い。カメラが向けられるだけで怖い。
情報量も少なく、必要最低限の演出の積み重ねで恐怖がより蓄積されていく。
舞台も、小道具も、全てが制作陣の意のままに操られ、点と点となりそれが線で結ばれていく快感と恐怖のつるべ打ちに完全にやられた。
あえて「透明人間」というタイトルにして、完全にネタばらしから入ることが功を奏して、何の変哲もない部屋の片隅に「何か」を見出させることでサスペンスが加速していくという発見と驚きに満ち満ちた一作だった。
nagaoKAshunPEi

nagaoKAshunPEi