観に行く前に友達と呑んだ。
そのあとむかし一緒に住んでいた友達の店に行った。
久しぶりのその子は病気で髪が全部なくなっていて昔住んでいたあの家を出ていた。そして色々あって誰かの子どもと暮らしいている。
そして、あの家にはまた別の二人が住んでいてその片割れが偶然お店にいて、さっき呑んでた友達の友達で。
何でか話が盛り上がって。
なんでか寂しくなった。
この数年で色々状況が変わってそれでもあの家は代わる代わる誰かの溜まり場になっていて、この店にはいつも誰かが居て。
どこかへ行きたかったはずなのに何故かまたみんなここに居て。
何が全く変わってしまっているはずなのに、何故かみんなここに居て。
ムズムズした。
こんだけ時間が過ぎたのに誰も何も。
なんでか遠くに行きたくて映画の帰り道歩いて帰った。
長くて鬱陶しい髪をレントンみたいにしたくなった。
選択肢はだんだん増えず減った
そのうち僕らはひとつの未来へ進むし
右か左か選ぶ時がきたら面倒になりそうな方に進めベイベーと志磨遼平は歌っていたし。
ぼくらのこの日々を誰かにわかって貰おうなんて思わないけど、
本当に真っ直ぐに歩くならあのカーブでみんなとも離れ離れ
誰に知られないまま終わりになっても
それでもハッピーエンド
それがハッピーエンド
と小山田壮平は歌っていたし。
そんなシャッフルが流れる帰り道だった。
みんな選んでるのか。
いつもたどり着いたみたいに映画を流したままコタツかソファで眠ってしまっているし。
そのうちちゃんと選べるのかな。
まあとにかく歩いていくよ。