このレビューはネタバレを含みます
駄作の大合唱が起きてるのわかる気がする。
『インディ・ジョーンズ』シリーズにはそんなに思い入れはない。
三部作は皆テレビで見たし劇場で見たのは例の『クリスタルスカル』だけ。
で、『運命のダイヤル』ですがしょっぱい映画だった。
始まってから最初のアクションはそりゃ「これから大冒険が始まる」って俄然気分は上がったけどそれだけ。
途中のモロッコでの長々としたカーチェイスで最初の眠気が来た。
思えば列車の屋根でのアクション、中東？かどっかの狭い路地でのカーチェイスに古代遺跡の洞窟探検もみーんなどっかの映画で百回位見たシーンの羅列。
途中で集中力が途切れる瞬間があるんだけど、この感じ何かに似てると思ったら『スカイウォーカーのナンタラ』でも同じ気分を味わった。
何より一番ダメだったのは結末。
《ヒトラー暗殺》による《歴史改変》が悪役の目的ならそれをちゃんと阻止するとかやろうよ！
監督のインタビュー記事で、もうひとつの結末として1939年のドイツに行って～て話しもあったけどそれだと単なるスパイ映画になるから止めたとか言っててこの監督ダメだわと思った。
古代ローマ行ってアルキメデスに会って「帰りたくない」とか何それ？
単なる観光？
それからインディ・ジョーンズってやっぱりバディムービー何だと思う。
『最後の聖戦』のショーン・コネリーは言うに及ばず『魔宮の伝説』のキーホイクァンも相当魅力的な相方だったのね。
今回のあの《女》は何？
インディ・ジョーンズに登場する女のキャラクターって基本的に「足でまとい」「裏切り者」「バカ」の三種類の組み合わせしかないけど今回は特に酷くない？
80～90代なら許されたかも知れないけど現代のコンプラ的にもあそこまで「バカ女」のキャラクターって何考えてこんなキャラクター出してんの？って脚本家のおツムを疑うレベル。
父親絡みで本当は真の目的があると思ってたんだけど〝本当に金の事しか頭にないバカ女〟なんだもの!!
インディから遺物奪って売ろうとするって『レイダース』の冒頭に出てきた悪党とやってる事が全く同じだし何であんなキャラクターを作ったのだろう？
そもそも映画ってそのキャラクターに魅力を感じなければそのキャラクターがどうなろうとハラハラドキドキしないし、あの女は一応ヒロイン扱いだから死ぬ事はないって分かってる上に見てるこっちは「このバカ女死なないかな？」って気持ちになってるかは見ててちっとも楽しくない。
シャイア・ラブーフのなかでは『クリスタルスカル』は黒歴史になってるみたいに同じくあの女優さんのフィルモグラフィからも『運命のダイヤル』は近々抹消されると思う。
テディってガキも何のために居たか全くわかんない程何の活躍もしないし、逃げた先でアイスクリーム食いながらフラフラ歩いてると視線の先にマッツ・ミケルセンが居て悪役一味に捕まるって何それ(笑)
思えば超大駄作『アマルフィ』にガキが〝たまたま〟便所に行き〝偶然〟そこでテロリストに誘拐されるって底抜けシーンがあったけどそれに匹敵するバカシーンをまさかインディ・ジョーンズで見るとは思わなかった。
あのガキも女も要らない。
早い段階で過去のベルリンに行ってそこでヒトラー暗殺阻止をやるべきだったのでは？
そこには過去のインディ・ジョーンズも居るだろうしAIでもディープフェイクでもCGでも何でも使って「過去と現代の二人のインディ・ジョーンズ」のバティムービーでもやればよかったのでは？
この方がこのクソみたいな映画の百倍マシ。
怒り狂うのはこの辺にして😊
「ディズニーパークに登場する架空の組織「Society of Explorers and Adventurers（探険家・冒険家学会）」（通称：S.E.A.）の実写映画化が進行していると、The Hollywood Reporter が報じた。
探検家や冒険家などで構成される「S.E.A.」は1538年に誕生したという設定で、東京ディズニーシーにある「フォートレス・エクスプロレーション」が組織の原点。メンバーには、「タワー・オブ・テラー」に登場するハリソン・ハイタワー三世も含まれている。その後、関連アトラクションが世界中のパークに続々と誕生するようになり、香港ディズニーランドで稼働する「ミスティック・マナー」もその一つとして数えられる。」
(シネマトゥデイ記事より)
ディズニーランドがインディ・ジョーンズ買ったのは勿論フランチャイズとしてこの先擦り倒そうって目的に決まってるけど、この映画一本でまさか終わらせたら全然元取れないし、⤴︎この「Society of Explorers and Adventurers（探険家・冒険家学会）」（通称：S.E.A.）の映画をそれこそ「ユニバース化」してそこにインディ・ジョーンズ及びその世界観その他設定等も取り込もうとしてるのではないだろうか？
ライアン・レイノルズがプロデュースとの事で冒険家達による古代遺跡、超常現象、異世界を巡る冒険の映画、ハリソン・フォードなしで展開する『インディ・ジョーンズ』を『スターウォーズ』みたいに展開していく計画なのでは。
素直に楽しみであると同時にディズニーはシリーズ化を計画した大作『ジョン・カーター』みたいな大失敗も時々やらかすからそうならない事を切に願います🐭
それから最近ライムスター宇多丸さんの『ムービーウォッチメン』であんまり酷評しないし『三角絞めで捕まえて』の三角絞めさんもお仕事が忙しいのか映画評をブログに載せなくなった。
『映画秘宝』ももうないし、クソ映画をクソだとハッキリ言ってクソミソに貶すメディア及び人材がないのが非常に寂しい。
