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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのyookiecoのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

【未見だった過去作を観るくらいの向き合い方が丁度いい】

「フォードvsフェラーリ」のジェームズ・マンゴールド監督だけあって、古き良き時代感の映像表現がとても上手で、”あの頃”のインディ・ジョーンズ感が満載の映画だった。それが、賛否分かれるところでもあるだろうと感じた。インディ・ジョーンズの新作を観るというより、未見だった過去作品を観るような心持ちが丁度いいだろう。第1作目「レイダース失われたアーク」で虜になりシリーズの終幕を見届けにきている私のような人間であればそれなりに楽しめると思う。

さすがにハリソン・フォードがお爺ちゃんすぎてツッコミたくなったけど、アルキメデスのダイヤルが時空を超えられるタイムマシン装置である設定は面白かったし、年老いたインディがタイムワープした過去の世界に「残りたい」と言ったシーンはちょっと切なくて「インディ、残っちゃいなよ…」と心の中で呟いた。しかし、(映画の中の)現代に帰ってきてしまったのはちょっと残念でした。

監督のインディ・ジョーンズ愛は伝わってきたが、とは言え長尺すぎると感じたし、インディ・ジョーンズのテーマ曲を流しすぎだと思う。もっと流すタイミング...というかアガるポイントを絞って欲しかった。ヒロインのポジションにあたるヘレナは過去作にはなかったキャラクターで新しいとは思ったが、個人的にはあまり好きになれなかった。

本編では流れないが予告編のIndiana Jones Theme と Sympathy For The Devilのマッシュアップがとても良くて…公式さん、音源求む!

あと、マッツ・ミケルセンは今作でも流石の存在感と色気を発揮しておられました(惚)。

とにもかくにもハリソン・フォード パイセン、映画の中でもご自身の老体にも鞭打ちまくって、お疲れさまでした!!!

鑑賞日:2023年7月11日
映画館:新宿バルト9

(映画.comより転載)
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