アキ

インビテーション/不吉な招待状のアキのレビュー・感想・評価

1.9
つまらないならつまらないなりに、つまらないの極限を目指せば、また違った美徳も生まれようが、この作品は変に視線を湿らせたり、不穏な空気を中途半端に漂わたりするから、つまらさなにタチの悪さが加わってしまう。謎めきを匂わせるはずが、全く謎めかない循環90分。終着点が予想されえる範疇だから。
シッチェスカタロニアにそもそも面白さを求めているわけではないのだが、退屈に潜む確かな芸を魅せるべきで、お決まりの文句ラスト○分の衝撃も笑劇以外の何物でもなく、わざとらしさが際立ってこれが何でグランプリか?と思った。
唯一おっ!と思ったのはラストのラスト、ソリッドシュチュから解放されたがごとくに世界が広がっていくあの画は良かったし幻想的で、グランプリに選ばれたのもあるいはあのピンクのランプの色合いのみに起因したのではないか、ってくらい美しかったし心をグッとわしづかみにされました。
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