このレビューはネタバレを含みます
笑えた！イタリアのコメディ映画は「いつだってやめられる」くらいしか知らなかったけど、実は他の映画も面白いのかも。
イタリアの行政改革でリストラの対象になり、僻地から僻地に飛ばされた地方公務員の男性が、コネでつかんだ恵まれた地位と待遇にしがみつきながら、どんな仕事もそれなりに楽しんじゃって、退職勧告を拒否し続けるコメディ。イタリアの公務員天国を皮肉った映画のようです。
冒頭のコテコテなネタでつかみはOK。大した仕事もしないのに妙に偉そうだったり、ちっちゃい賄賂をせびったり、公務員だというだけで女性にもててふんぞり返ったり、37歳にもなって親と同居して生活費をもらったり、左遷先のいじめで仕事がない状態をむしろ歓迎したり、立場がやばくなったら休職や病気特休制度をフルに使ったりと、これでもかというくらいの主人公のクズ公務員っぷりがなぜか憎めなくておかしい。
イタリアとノルウェーの文化の違いや、好きな女性と暮らし始めてからの変わりようなんかも極端でうけた。女上司も、主人公を辞めさせるためにそこまでやるかっていう振り切りぶりが良かった。イタリア自虐ネタ満載な挿入歌も笑えた。
オチはもっと皮肉が効いてる方が好みだけど、全体的にとても面白かった。他のイタリア映画も観てみたくなりました。そしてイタリアで公務員したくなりました 笑。
それにしてもイタリア人てオシャレだよなぁ。あんなハゲでパッとしない主人公でも、着てるものは素敵な感じだった。そしてノルウェーの女性ってあんなに次々いろんな男性と気軽に子供作っちゃうんでしょうか？ベルゲンは実際に行った時よりきれいに見えました。
