この世の中は「こうあらねばならない」みたいな呪いにかかっている人が大多数なんだと思う。特に日本のように、大きな枠組みの中に自分を綺麗に嵌めることがよしとされる、本質よりも体裁を重んじるような文化だと尚更。勿論私だってそうだ。
でもこういう作品は、誰しもが抱きがちなそういう「あたりまえ」に揺さぶりをかけてくれる。すごく自然に固定概念ぶち壊してくれる力がある。人ってもっともっと自分らしく生きていいんだ、誰を愛したってそれは素晴らしいことなんだって。ああ人間ってほんとはそうだよね、って、生まれた瞬間からどうしてか忘れていたことを思い出させてくれる。
何度でも観たくなる、心がとってもあたたかいもので満たされる映画……
