おなべ

彼らが本気で編むときは、のおなべのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
3.6
“トランスジェンダー”をテーマに日本人の性意識を考えるきっかけになる映画でした。

●社会的差別を受ける戸籍上男同士のパートナーと複雑な家庭事情により急遽二人のもとに居座ることになった女の子。最初は抵抗があった女の子も日々共に生活していく中で、トランスジェンダーを尊重し認めていくようになります。

《桐谷健太》の1.5倍遅いスピードで発する台詞の1つ1つが深くて刺さります。良かった。

小学生と言えばまだ思慮分別がつかない年頃で、自分とは違う者を 異質として除け者にしようとして いわゆるイジメが起こります。正直それは仕方ないと思いますが、結局イジメに起因しているのは親の躾・教育なんですよね。「あの人は異質だから」と勝手に決めつけ理解しようとしないから子供までも同じ考えを抱いてしまいます。子供からまた別の子供へと広がり悪のスパイラルが出来てしまっています。悪循環を作り出しているのは親から子へのおかしな教育、つまりトランスジェンダーに対する意識を変え社会的にトランスジェンダーを容認する社会を作るためには、まずは親から変わることこそ差別をなくす第一歩だと思いました。
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