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マンチェスター・バイ・ザ・シーのsahoのレビュー・感想・評価

4.5
"I can't beat it. I can't beat it. I'm sorry."

想像を絶するような経験をしたマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってきたリー。
ケイシー演じるリーの悲壮感と、街の閑散とした雰囲気がより苦しくさせる。
残酷にも幸せだった頃のリーと現在のリーをとても淡々と描いていく。
「乗り越えず」に自分を責め続け、心を閉ざしてしまったリー。
だけどきっと、ランディと再会して言われた言葉に少し救われたと思いたい。
どうしても乗り越えられない傷があっても、生き続けるしかない。
いつかリーが、自分を許してあげられる日が来ますように。

144本目 / 2018
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