この映画は、もうちょっと自分が成長してからもう一回見たい。
親しい人が亡くなって、どうしようもなく辛くなったときに見たい。
退屈であることは否定できないが、悪い映画ではないと思う。
監督いわくこの作品は、『happier ending』な映画で、ハッピーエンドではないがバッドエンドでもなく、最初よりはマシになって終わる。悪く言えば中途半端ではあるのだが、過程が非常に現実的かつ丁寧で好感が持てた。
演出は非常に研ぎ澄まされていて、終始飽きずに見ることができる。特に、自分の好きなシーンは、あの事件が起こる前、ジョーの操縦する船に乗って、リーとパトリックが釣りを楽しむところだ。この映画では少ない楽しいシーンの1つ。ロングショット+長回しで撮られていて、演者の顔はほとんど見えないが、非常に印象に残った。