ある出来事を境に、悲しみと痛みを背負い心を閉ざしてしまった男が、父を亡くした甥と過ごしていくことで、再び痛みと悲しみに向かい合っていく様を描いたヒューマンドラマ。
誰にも犯した過ちを消し去ることなどできない。いつだって逃げたいに決まっている。時間が忘れさせてくれるのか。過去はそう簡単に変えることはできない。
だったらどうすればいいのか。いっそのこと逃げたまま生活すればいい。そうすることで生きていけるならそれもひとつの答えだ。
そんなことを教えてくれる作品です。
劇中に何か劇的な変化が訪れるわけでもなく淡々と物語は進むが、言葉で語られない分、画で心に訴えてくる描写がたくさんある。
それにしてもモテる二人である。