現実逃避帰国準備

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

3.0
マクドナルドは年に1回位食べるかな。長距離ドライブの途中にあるフランチャイズファーストフードバーガー店と言えば、 McDonald's、Burger King、Carl's Junior、Jack in The Box、Wendysだけど、この中では強いて言えばマックが一番いいかな。清潔そうで従業員の教育が行き届いてるイメージがあるから。でも普段良く行くファーストフードバーガー店は、In n out、Five Guys、Habit。マクドナルドより高いけど、美味しいし、材料とかの質が信用できるから。逆にマックは安すぎでちょっと怖い。

映画は、実話に基づいてるし、どうやってあんなに大きくなったのか興味があるから、最後までじっくり楽しめた。

スポイラーアラート↓




本当のファウンダーはマクドナルド兄弟で、彼らからビジネスを取り上げたBloodsuckerレイ・クロックが、勝手にファウンダーと名乗ってたという。クロックがビジネスオーナーと名乗るんならいい。しかも、本当はSan Bernardino, Californiaが一号店なのに、クロックがフランチャイズを始めたシカゴのお店を一号店と言っちゃってる。だから、あの兄弟とクロックの両方に言及した《皮肉》タイトルって事だね。

クロックは、初めは経営システムに衝撃と感動を受けて仲間に入れてもらって乗っ取るつもりは無かったんだろうけど、ビジネスパートナーあるあるで、意見の食い違いで分裂。フランチャイズ化が大きくなればなるほど、品質管理が難しくなるのを危惧してたマクドナルド兄弟は、店の経営の素質はあったけど、クロックの押しの強いセールストークや大きな野望で乗っ取られた。でも、当時270万ドル貰って隠居した方がストレスで糖尿病が悪化するより良かったんじゃないかと思う。

それにしても、財務コンサルタント、ハリー・ソネンボーンの影響は大きい。クロックが彼と出会ってなかったら、今のマクドナルドはなかったね。

クロックはビジネス仲間から横取りしたジョアンと再婚。彼の死去後、彼女は、ほとんどの資産を寄付したというから、良い人だったのかな。そして、相続する子孫はいなかったって事か。

1948年に、同じくカリフォルニアにオープンしたIn n outはあんなに人気があるのに、西海岸だけの展開なのは、やっぱり品質を重視してるからなんだと思う。それに、西海岸でしか食べれないと思うと限定ものに弱い心理をくすぐるメリットもある。ニューヨークに住んでた時、カリフォルニアへ行ったらIn n outへ行かなくちゃと思ってたもんね。