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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のmistyのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

占領下ポーランドでユダヤ人をゲットーから救うために力を尽くす動物園オーナー夫妻の物語。凄惨なシーンはあんまり出てこなかったけど、動物が怖がったり死んだりとか、何もわからない子供が暴行されたり輸送列車に詰め込まれていく様はほんとうに辛かったな。やるせない。

仔ライオンと戯れるアントニーナ、生まれたての仔象を助けようとするアントニーナ、ドイツ軍からの暴行で心を閉ざしてしまった少女にウサギを預けるアントニーナ、聖母だった。人間よりも動物たちの気持ちの方がずっと分かる、ていうスキャマンダー先生タイプの人だった。チャスティンには珍しい役かも。

ドイツ軍から暴行受けて心身ともにぼろぼろになった女の子が少しずつ喋るようになって、ついに名乗った瞬間にボローッて泣いてしまうアントニーナ、泣けた。泣くよねあれは。よかった。あの子のとやりとりがとてもよかった。誰もが生き延びることはできなかったけど、みんな再会できて、とてもよかった。

ダニエル・ブリュールさん出てること知らなくってオープニングのクレジットでびっくりしたんだけど今回は(も?)なかなかにクソ野郎で面白かった。この人も無限だよなあ。母語は独語・スペイン語のはずなのに英語も全く問題なく緩急、行間つけられる。貴重な人だ、頑張ってほしい。にしてもちょっと太ったね?
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