ヴァルーン

菊とギロチンのヴァルーンのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.7
関東大震災後の貧困に人々が苦しみまくっている大正の日本。 東京では夫から逃げたり、社会的に逃避した末に辿り着いた女たちで構成されている女相撲一座が活動していた。 時を同じくして大阪で今の日本に反旗を翻していたアナキスト集団。 ふたつのコミュニティは「自由を求める」という共通点からお互いに惹かれ合うが……って話。

ここでいう女相撲とは女性が時代と男尊女卑の風潮に負けまいと強さを求めていく女たちを表してるもので、相撲に焦点を当ててるものでは無いです。
一方で平等な社会を目標に大胆な行為を繰り返すギロチン社はガチ。 しかしそこまで国を揺るがすほどの影響力はなし。 こういう特性も込みで当時の日本をリアルに映したのかな。

時々内容が入ってこん。 勢力図とか人間関係しっかり抑えんと3時間追えないな。
絵面は退屈ではなかったから最後まで問題なく観れた感じ。

終わり方は良かった。