「この中に、死ぬべきだったポンコツがいまぁ~す」
粗筋、ページに書いてるやんって今気づいた。
■「言われてみれば確かに」
なんかの賞で割と評判だったとかうんたらかんたらって話で、
ちょっと面倒くさい映画が控えすぎてたんで、
スカッと爽やかディザスタームービーでも見ようかなと。
本作は珍しく、湖の津波を題材にしてる。
湖で津波?って感じやけど、山が崩落して、その大量の土砂が湖面に落ちて波打つと。
言われてみれば確かに。目からウンコ。
勝手な思い込みで、湖に波無いやんって思ってた。
確かにその危険はあるんやなぁ。
自然は、いついかなる時も、我々を殺しにかかってるんやなぁって思った。
■「事前:事中:事後の割合、5:1:4」
所謂、ハリウッド的なディザスタームービーを想像すると、
大分物足りないと思う。
ただ、ノルウェー映画なんで、予算も含めてその辺りは大目に見てあげて欲しいと思う。
ま、ノルウェー映画の予算は少ないという勝手な思い込みの上だが。
予兆を感じて、あれやこれや推測するまでにほぼ映画の半分使う。
それは、そんなもんなんやと思えば。
津波のシーンは少なく、ただ、ピンポイントに力を入れてる分、
映像的にはチープさはそんなにない。
事後は暗いシーンでごまかしたり、色々試行錯誤の跡が見える。
予算の中で、これだけの作品を作ったのはかなり頑張ったのではないかなと上から目線で考える。
正直、その辺り抜いても、序盤は結構楽しんで見てた。
割と映像が好きなタイプでもあり、
演出は小気味よく、それほど飽きさせない。
湖の津波っていう目新しさもあって、問題なく見てた。
ただ、醒めてくるのは事中~事後なんだわな。
そう、あのポンコツのせいで。
■「あのポンコツはウンコぶりぶり垂れながら死ぬべきやった」
いやまぁ、仕方がない面は確かにある。
ただ、その辺りも含めて、ポンコツ感が強い。
アイツだよ、アイツ。
見たら分かる。
アイツのせいで、津波が起きてからあんまり集中出来んかった。
ポンコツは罪である。
ポンコツは人の命を奪うんだ。
そして、ポンコツに手を差し伸べたら死ぬんだ。
そういう教訓を得た。
しかし、ポンコツは我関せず。
まるで自分がやってやった感じで、最後はカッコいい顔してのだ。
いやお前なんもしてへんからな。
いや、結果論的に、彼のポンコツとは関係なく奪われた命かもしれん。
ただ、それは脈絡的にはたまたま。
このポンコツがどや顔する立場ではない。
そして、そのポンコツを助けるあの人は、若干サイコパス入ってる気がする。
なんとも報われない人がいた。
あそこさえ、もうちょい丁寧にやってればなぁ。
たいがい、大きいヘッドフォンつけて「へいよー」やってる奴はポンコツである(偏見)
トータル、まぁ頑張ったけどなぁってくらいの映画かな。
スッキリとはしなかった。