吉田ジャスティスカツヲ

ウインド・リバーの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.9
先に減点要素から申し上げますね。
景色が変わらなすぎて、開始5分で眠たくなってきました💤
しかし映画を最後まで観ると【その私の眠たさすら、監督が意図したこと】なんだとわかり、逆に目が覚めます😳


ワイオミング州のウインドリバー。ここは…
【屋外で過ごすと物理的に死に、屋内で過ごしても心が死ぬ】ような世界…
単なる凍傷や凍死の危険性だけではなく、全力で走ると肺が凍って破裂するなど、零下30度の実情に文字どおり震撼。

そして監督が集中するのは、都会に出ていけない【アメリカ先住民たちの諦念】や【可哀想にもそこに出向させられ働く人たち】で、彼らの切実な吐露が胸に迫ります。

目の前で激しい銃撃戦が起きても、どこか哀愁が漂います。


そんな外部の者を拒絶する閉鎖的社会に一見、未熟なお子ちゃま捜査官がシタリ顔で現れる…
この設定って方々で良く見かけますお話ですが【両者の橋渡し役をジェレミー・レナーが演じたことで物語の説得力が倍増】します。


やはりレナーさんは誰かの補佐役をやらせたら天下一品。
詳しくは伏せますが、クライマックスでは【本当にホークアイに見えてきますから】🏹

エリザベスオルセンがたった一人で派遣されるFBI捜査官ってのに現実味の無さを(最初は)感じる。
しかしその意味は、後から大いに感じました。







ある6行の字幕がスクリーンの真ん中に入ってからエンドロール。
その6行…
はああああああああああぁぁ⁉︎💢