吉田ジャスティスカツヲ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

4.2
鑑賞前は"第9地区"に似たお話かな?と思いきや、本題として伝えたい内容は、コロナ禍を経た私たちの今の時代に絶妙にマッチした一本といえましょう😷

特に何もしてこない巨大UFOが🛸3年間に渡って静止したまま空を覆い続ける東京。
その下で営まれる【宇宙船の出現以前と変わらないように見える日常】の光景が、これが今、私たちが生きている世界だと直感に訴えてきます。

そんな状況下で繰り広げられる、女子高校生の主人公と、同級生の友人たちの仲良しグループ5人の行動や関係性【とくに会話が、ものすごく鮮烈かつリアル🤪】で聞き取りに時間がかかることw

またその年齢ならではの熱血と屈折…
初恋などなどが混合された青春物語…
幼い頃の愛読コミック(どう見てもドラえも◯)へのオマージュと新解釈…
異星人との遭遇ものが絡みまして、絶妙な配合具合で独自の世界を構築できました。
それらが世間一般の口に合うかは別として😟


さて原作の【過去パートを本編途中でブッ込んでくる吉田玲子による脚色】は、これまでの経緯とは矛盾する内容で、後々に深い意味が無いとしたらば減点要素。

聴いたハナシによりますと、原作本の1/3くらいまでしか進まず本作は終了。
いわば起承転結の『起』が終わったくらいの受け取りかたでしたので…
いろいろと風呂敷を広げ、課題を残しているだけに、『後章』を観ないと感想は結論付けられません😏