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帝一の國のmigeruのネタバレレビュー・内容・結末

帝一の國(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

面白い。といえば面白い。
それぞれのキャラが立っており
菅田将暉演じる赤場帝一は、総理大臣となり帝一の國を作るため、目的に大して打算的に猪突猛進情熱的に取り組む。
榊原光明演じる志尊淳は、可愛い男の子であるがメカニック技術を生かした参謀として帝一のサポートに回る。
東郷菊間演じる野村周平は、父親間のライバル関係を引き継ぎ少年時代から打倒帝一を思い手段を選ばない。最後までクズ過ぎて好感が持てる。
氷室ローランド演じる間宮祥太朗は、父親の失敗もあり何としてでも生徒会長になりたい気持ちのあまり金を巻くなど卑劣な手に染まり、友達までも失ってしまう。しかしその唯我独尊加減は魅力的でもある。
大鷹弾演じる竹内涼真は、自由な性格であるが父親の多額の借金を抱え外部生として困窮しながらもその人間的魅力で人を引きつける。最後まで帝一の仲間でありライバルであった。
このように多種多様なキャラクターがおり魅力的な話になる要素はある。
終わりも弾と帝一の生徒会長選挙になり、弾が生徒総会で助けてくれた恩を返すために数票差の状況で帝一が弾に投票する。しかしそれは東郷菊間の裏切りを見切った帝一の策略であり最後まで野心的な気持ちを見せつける等キリの良い終わりだった。
上手くまとまっているがやはりその過程が薄いところが気になってしまう。漫画は読みたくなったがやはり実写ではそこまで深堀できないのかと。少し残念にも思った。
漫画を読みたくなるための導入としてはかなり良い効果があるのではないかと感じた。
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