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デッドプール2のSY3KRのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.5
『ジョン・ウィック』シリーズのもう1人の生みの親、デヴィット・リーチ監督がアメコミの世界に進出。大人気キャラクターの続編を手がけることとなった。

今作でもデッドプールの俺ちゃん振りは止まるところを知らず、真面目なシーンでもとにかくふざけてばかり。前回ほど4次元の壁を越えることはないものの、シリアスな雰囲気を漂わせたかと思えば、それをあっという間にぶち壊す。この絶妙なバランスが相変わらず秀逸で、どうにも癖になって仕方ない。

デヴィット・リーチが監督を務めただけあって、アクションシーンの見応えは前作以上に増した。刀と銃、そしてそれらを交えた肉弾戦はどのシーンを切り取ってもスタイリッシュだ。そこにド迫力のCGと血しぶき・爆発も加わり、爽快かつ刺激的な娯楽映画に仕上がっている。

コロッサスやネガソニックなど前作から引き続き登場するキャラクターに加えて、新たに参加する登場人物も個性豊かで見逃せない。原作ではデッドプールと腐れ縁のケーブルや、作中でひと際目を惹くアクションシーンで活躍するドミノ、そしてまさかのヴィランに抜擢された「彼」にはファンも歓喜したことだろう。

ヴィランともヒーローとも言い切れないデッドプールの型にはまらない活躍は今後も楽しみだし、2024年冬にはまさかのウルヴァリンと共演する第三弾の公開が待っている。どんな悪戯をかましてくれるのか、楽しみで仕方ない。

⚫︎トマトメーター
・批評家支持率:84%
・観客支持率 :85%
「あまりのメタ・ギャグの多さに腰が砕けそうになるが、本作はライアン・レイノルズの紛れもない魅力に支えられた、愉快で痛快な風刺を利かせたスーパーヒーロー映画である。」
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